セミナー2003復習ページ

サル類の寄生虫感染症


 

腸管内寄生虫症:サル腸管内には吸虫、線虫、条虫等の寄生虫が感染します。寄生虫検査では顕微鏡検査により糞便中の虫卵あるいは成虫を検出しています。

 

フィラリア症:感染サルでも無症状の場合が多い。サルのフィラリアは人獣共通病原体であり、日本に生息するヤブカも媒介蚊になり得ます。検査は血液塗抹染色標本の顕微鏡検査で行います。

 

外部寄生虫症:シラミは健康状態の悪いサルで見られる事が多い。薬浴と剃毛で駆除します。

サル類の原虫感染症

 

腸管内に寄生する原虫:感染サルは無症状のものから鼓腸、下痢などを呈するものまで多様です。検査は糞便塗抹染色標本の顕微鏡検査によって行います。

赤痢アメーバ検査では、PCR検査で病原性のE. histolyticaと非病原性のE. disparを区別することができます。

 


サルマラリア: サルマラリア原虫は人獣共通病原体です。媒介蚊のハマダラカは日本には生息していませんが、針刺し事故等で感染サルの血液が接種されるとヒトも感染します。検査は血液塗抹染色標本の顕微鏡検査によって行います。

 

協会セミナーのページに戻る  HPのトップへ戻る