サル類の受託検査のご案内
医科学研究開発のために使用される実験動物、主にサル類を対象とし、検疫及び健康管理のための各種検査をいたします。
はじめに
予防衛生協会では、昭和53年4月の設立当初より国立予防衛生研究所(現:国立感染症研究所)から委託を受け、ワクチン国家検定並びに医科学研究に必要な実験用サル類の繁殖育成等とこれらサル類の健康管理や諸検査を実施してきました。サル類の健康管理や諸検査については、霊長類センターの指導のもとに実験用サル類に係る感染症研究、疾病解析及び検査技術の開発を行うとともに、米国のVRL社(旧バイオリライアンス社)と提携して、Bウイルス病、サル水痘症などの検査を始めました。また、検査精度の点においても、VRL社と技術協力を行い、標準化に取り組んでいます。
このようなことから、サル類を取り扱う研究に対する支援を目的として、サル類に関連する感染症と健康管理に関する諸検査の受託事業を平成5年度より実施しています。 幸いにも私どもの協会では、昭和53年度より医科学実験用サル類の輸入検疫、繁殖飼育管理及び各種検査を手がけていますので、皆様方におかれましても安全で精度の高い医科学研究が行われますよう、是非とも当協会の検査をご利用していただきたく、ご案内させていただきます。
一般社団法人 予防衛生協会
検査の概要
詳しくは下記にあります、検査のしおり等をご覧ください。
細菌検査:
赤痢菌、サルモネラ
寄生虫検査:
蠕虫卵、赤痢アメーバ、ミクロフィラリア、マラリア原虫
ウイルス抗体検査(IgG抗体):
麻疹ウイルス(MV)、ヒト単純ヘルペスウイルス-1(HSV-1)、ヘルペスBウイルス(BV)、 サル免疫不全ウイルス(SIV)、フィロウイルス(エボラ、マールブルグ)*、 サルベータレトロウイルス(SRV)、サル水痘ウイルス(SVV)、 サルT細胞白血病ウイルス(STLV)、サルEpstein-Barrウイルス(S-EBV)、サルフォーミーウイルス(SFV)、サルサイトメガロウイルス(S-CMV)、ヘルペスウイルスタマリヌス(HVT)、ヘルペスウイルスサイミリイ(HVS)
*:輸入検疫期間の検査材料については、フィロウイルス抗体検査は実施しておりません。
※B型、C型肝炎ウイルス(HBV, HCV)は外注検査としてお受けいたします
「予防衛生協会のBウイルス検査について」2019.12.27
ウイルス抗体・核酸検出セット検査:
SRV 関連検査
血液一般(セット):
WBC、RBC、HGB、HCT、PLT、他17項目
血清生化学検査:
TP、ALB、A/G、BUN、GLU、T-CHO、F-CHO、TG、P、Ca、 AST (GOT)、ALT (GPT)、ALP、CPK、LDH、Fe、CRP、CRE、 T-BIL、D-BIL、I-BIL、Na、K、Cl
上記以外の検査項目については、別途ご相談下さい。
検査の依頼について
検査のご依頼は
検査のしおり202404(PDF)
血液検査ご案内パンフレット(pdf)
をご参照下さい。
検査のご予約は kensa@primate.or.jp までお願いします。
その他ご質問などもお待ちしております。