Source: National Geographical News Feb.5,2003
Title: Massive Great Ape Die-off in Africa-Ebola Suspected
コンゴ共和国北東部のオザラ国立公園内南西地区のLossi ゴリラ保護区で8家族139頭のローランドゴリラが観察地域から消え、エボラ出血熱で死亡したと推察されている。
最初の死亡は2002年11月に報告され、国際医学研究センター(CIRMF)は同年12月半ばに4頭のゴリラと2頭のチンパンジーの死骸からエボラウイルスを検出した。
同地区で生存が確認されているゴリラは1グループ6頭のみである。
死亡したと思われるローランドゴリラ8家族のうち2家族はヒトに慣れて旅行客にも観察が可能になった最初の例であった。
オザラ国立公園はアフリカで、ローランドゴリラの生息密度が最も高いところでる。
同地区のエボラ出血熱は東方に広がる傾向みられ、他のローランドゴリラへの影
響が心配される。
なお、オザラ国立公園に近いと思われる コンゴ共和国Cuvette West 地区では、住民にエボラ出血熱が流行しており、WHO CRR(Communicable Disease Surveillance & Response) の2003年 2月18日付報告(http://www.who.int/csr/don/2003_02_18/en/)では、59人が死亡、73人が感染疑い患者である。
文責 (一社)予防衛生協会 藤本浩二